2004年10月19日

フリーペーパーの魅力、紙の魅力。

さて、僕はフリーペーパーを作っている。
もちろんそれは趣味の延長線上にある、ちっぽけな活動でしかないのだけど、
それでもこれまで人生の貴重なリソースを、フリーペーパーにどれほど費やしたことだろう。直接的にかかった時間とお金だけでも結構なもんだと思います。
それほど、「紙」を使って、「フリーペーパー」というカタチある「印刷物」を作ることに夢中になっていたということなんでしょう。

フリペ祭1そんなこんなで、ふと昔のPCから探し物をしているときに、フリーペーパーフェスティバル(昨春、沖縄のNPO=前島アートセンターで開催されたイベント)で自分が書いた文章を見つけました。
せっかくなんで、この場に転載しときます。長いけど。


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フリペ祭2フリーペーパーと「紙」、その不思議な魅力
−作り手の立場から−
 
 気がつけば、フリーペーパーを作り始めてもうすぐ5年になろうとしている。不定期ではあるが、今日まで何とか続けてくることができたのは、フリーペーパーの持つおもしろさ、紙の持つ不思議な魅力によるところが大きいと思う。
 フリーペーパーとは、その名の通り、無料で発行・配布される紙媒体のことだ。街で配られるクーポンのついた冊子もフリーペーパー、某レコード店がくれる豪華な雑誌もフリーペーパー。だが、最もフリーペーパーらしい、といえば個人やグループが作っているフリーペーパーだろう。ミニコミ誌が無料になったものだと考えてもらえれば手っ取り早い。自作の小説を載せるものから、音楽や映画の批評、あるいはイラストや写真などで構成されるものまで、内容に関してはまさに多彩、これまたフリーなのだ。
よく、「インターネットの時代に、なぜフリーペーパーを作るのか?」と聞かれることがある。どうも、紙という媒体を利用するフリーペーパーは前世代的なもの、という認識を持つ人が多いようだ。確かに自己表現の一手段として考えたとき、フリーペーパーよりもウェブの方が早くて安くて、しかもより多くの人の目に触れる可能性まで持っている(なにしろインターネットは世界!である)。
 だが、紙を使って表現されるフリーペーパーの世界には、ウェブにはない魅力がたくさん詰まっている。いつでもどこでも持ち運べる利便性。読みたいときにさっと読み返せる手軽さと保存性。形あるモノとしての信頼感など・・・挙げればキリがない。
そんな中、形あるモノを作ることのおもしろさという、作り手の側から見た魅力を私は強調しておきたい。自分自身が日常の生活の中で感じたことや頭で考えたことなどを、好きなように文章や絵に表し、それを一冊の本、もしくは一枚の紙の中に広げていく。そして、完成したフリーペーパーを手にとって、見て触れて確かめる、モノを作りあげた確かな感触。それは、個人がインターネットを利用して手軽に情報発信できる時代だからこそ、より貴重な体験となるのだろう。フリーペーパーだからできることは、まだまだあるような気がする。
 フリーペーパーの本当の魅力は、手にとってみるだけではなく、誰もが与えられた「作る」という機会へと一歩踏み出すことで、さらに深まるのではないだろうか。
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あれから1年あまりが経って、街では大企業の発行するフリーペーパーも爆発的に増え、「フリーペーパー」と言う言葉を知らない人はいなくなりました。

でも僕は、この文章を書いたときの気持ちと、フリーペーパーと向き合う気持ちは今も何ら変わっていない、そう思うとなんだか感慨深いものです。
確かにウェブはウェブの魅力があり、僕もいろいろとやりたいことはあるんだけど、やっぱりフリーペーパーをつくり続けることにも当然ものすごい魅力があるわけで・・・。

まだまだ続けますよ、フリーペーパー。(←これが言いたかった?)


posted by コバ at 01:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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